先日報道されていた


政府系パーム油3社合併へ=マレーシア


というニュースですが、


今日正式に発表されたようですね。


Three companies to merge creating world's largest palm oil firm  (日本語版ニュースが見つからずスマソです)


アチキにとっては馴染みのあるプランテーション大手3社が合併。マレーシア政府は他にも建設・金融・小売などの分野の政府系企業においてM&Aを推進してアセアン経済圏内の自由化に対応していこうとしているので、今後も似たようなニュースが出てくるのではないかと思います。

しかし時価総額にして1兆円近いですよね。年間売り上げ約8000億円、雇用者数10万人以上か。昔は宗主国だったイギリス人の下で搾取されてマレー人はプランテーション農場で働いていたことを考えると、なんか隔世の感がありますね。この時価総額ですと、将来日本の食品メーカーを飲み込むということも想定されるでしょうね。前に製紙業界でインドネシア大手のAPPがそんな動きを見せるのでは?と書いたことがありますが、同じようなことがいくつも出てくるかと。

原油など他の商品市況が弱含んでいるなか現在パーム油市況は大変強いですからね。今のうちに構造改革に着手ということなのでしょう。

現在マレーシアのパーム油生産量は世界の約半分を占める1500万トン。食用、燃料用、化粧品などに利用され生産量は伸び続けています。現在2位のインドネシアがどんどんジャングルをぶっつぶしてパンチ!プランテーション農場を拡張しており、あと数年で生産量世界1位の座を奪うと言われており、それに対抗するという意味合いもあるでしょう。

あとなんと言っても化石燃料(石炭・石油など)の代替となるバイオディーゼル燃料(植物性の油を原料としたディーゼル用燃料)研究開発にあてる資金力をつけるという長期的な展望もあるのでしょうね。


株式投資という面でいうと、ここで取り上げたことのあるSMART、ASTRAの子会社などのインドネシア・パーム油大手がライバルになります。

市況に影響される銘柄群ですが、足元では史上最高値を更新しているものが多い業種です。


よろしくどうぞキス



【今日の一曲】


Ferry Corsten ‐ Fire